東京で研修

 月曜から木曜まで仕事関係の研修で、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターに浦安から通っている。
 朝の東京メトロ東西線は地獄のような混み具合で(本当の地獄が混雑しているかどうかは知らないが)、それだけで消耗してしまう。
 4月は研修の季節である。青少年総合センターでは、企業の新人研修なども行われていて、初々しくも皆同じようなスーツ姿の青年達も多い。

『黄色い髪』書影

 研修の休み時間や電車のなかで読むために持ってきた2冊の本は、早々に読んでしまった。
 干刈あがた著「ゆっくり東京女子マラソン」(福武文庫)は、もう20年以上前に書かれ、著者も故人になっているため既に絶版になっているが、ジェンダーに関する優れたテキストだと思う。
 同じ著者の「黄色い髪」(朝日文庫)は、以前に朝日新聞に連載されていた時に断片的に読んだ記憶があるが、通読したのは今回が初めて。これも、書かれた時代から20年以上が経過しているが、テーマとなっている学校と子ども達を取り巻く環境は、何ら変化しておらず、新鮮さを失っていない。

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