2月に記事書いてから、またも2ヶ月放置プレイだった。申し訳ない。
本当は、3月初旬には載せてたはずの記事、なかなか書けずにアップできなかったけど、ようやく書き上げた。遅れた分、ちょっと時間軸が合っていない部分もあるけど、それは許されたし。
以下、その記事。
ビジネス書って滅多に読まないんだけど、この数年、営業の仕事が続いたこともあってマーケティングがらみの話を聞くことも多いし、生産者さんや生産者をサポートする仕事をしている人々と交流する機会も多いので、ちょっと気になっていた本を読んでみた。
その本が、川上徹也著『物を売るバカ 売れない時代の新しい商品の売り方』(ワンテーマ21)。
実は、著者の川上徹也氏は大学時代の同級生なのだ。
彼は、これまでもビジネス書をいくつか上梓して結構話題になったりもしていたので、書店の店頭で見かけて手に取って、元同級生の頑張りになんとなく嬉しくなったりしていた。
それでもなかなか縁遠いビジネス書ということもあって、購入するにまでには至らなかったのだが、今回、Windows対応のkindleアプリが出たのを機に、その第一号として『物を売るバカ(kindle版)』をポチって読んでみた次第。
書かれている内容は、最近流行っているらしい「ストーリーブランディング」というやつ。
凄く簡単に要約してしまうと、物が売れなくなっている時代でも、流行っている店、売れている物はあるのだが、その裏には、単に物を売るのではなく、物にまつわる「物語」を売るということがきちんとできているから、ということ。
「ストーリーブランディング」は流行っているらしいので、類書はたくさん出ていると思うけど、本書には、どのような「物語」が人の心をつかみ動かすのか、どうすれば効果的に「物語」を発信することができるかといった勘所が、いくつかの実例とともにわかりやすくまとめられている。
私のようなブランディング初心者にとってはとてもわかりやすく、腑に落ちることも多かった。
物を売ることについて、理論化はできていなかったけど、経験則的にストーリーが必要だということはなんとなく感じていたし。
第三章に出てくる、東京下町のメリヤス工場がオリジナルの布草履を開発してフランス・パリの展示会に出展し、新たな事業分野を切り開いていく物語なんて、社長の小高集さんとFacebookで繋がっていて、ほぼリアルタイムにタイムラインでその物語を追っていたので、そうそう、そうなんですよ!って納得しきり。
で、その「物語」というのは、商品そのものが持っているもの以外に、会社や経営者の「志」や「理念」など様々なものが「物語の種」になり得るし、新しく作り上げて行くこともできるけど、ウソはだめだよと、川上先生はおっしゃる訳です。
そして最後に、商品に「人」をプラスすることが大事だとまとめます。結局すべては「人」なんだ、と。
いやー、いいわ。売れてるのもわかる。川上先生ともFacebookで繋がっているので、増刷かかったとか、どこぞの書店で平台面陳されているとか、そういう情報も伝わってきちゃったりするので…。
ともあれ、物づくりとか販売に関わっている方には、お薦めできる一冊でした。
川上先生、宮崎に講演に来てくれないかな~。ただし、お友達価格でね(^_^;。