息子の中学校の体育祭が土曜日にあり、PTAの綱引き出ることになっていたので、金曜の夜から浦安へ。
曇りの予報に反して、午後からは残暑の日射しが強く、極力日陰に陣取っていたものの、しっかり日焼けしてしまった。炎天下に座っていた息子は、帰宅した時には真っ赤っか。日焼け止めを塗っておけば良かったと反省しきり。
綱引きの方は2戦2勝して、息子の所属する赤団の勝利にいくばくか貢献。息子も、徒走、学級対抗リレー、むかで競争、騎馬戦と全ての種目に出場し、足が悪いながらも懸命に頑張っていた。
日曜の今日は、妻と娘が東京体育館に新体操クラブ団体選手権の応援に出かけたので、朝から息子と二人。破れていた網戸を修理し、昼は冷蔵庫の残り物でチャーハンを作って食べた。一口目で「まいう~!」と言う息子の顔が嬉しい。
今回の旅のお供は、サイモン・シン著 「フェルマーの最終定理」 (新潮文庫)。
17世紀にフェルマーの残した難問が、350年の時を超えて証明に至る過程を描いた数学ノンフィクション。
超難問に挑戦し、ついに証明に至ったアンドリュー・ワイルズと、彼を取り巻く歴代の数学者達の人生もさることながら、ピタゴラスを祖とする数論の歴史から始まり、数学そのものの魅力が、難しい数式などを極力使わずに、素人にもわかりやすく語られている。最終定理の証明に大きな役割を果たした日本人の数学者がいたことも驚き。
読み物としても非常に優れた作品であり、読み返してみたいと思うほどに楽しめた。今年の文庫本の中では、これまでのところ一番のお奨め。