英国王のスピーチ

 5月5日のこどもの日に家族で舞浜ユーラシアに泊まった帰り、子ども達と別れて夫婦でシネマイクスピアリの平日初回上映1,300円で観たのが、今年のアカデミー賞4部門受賞作「英国王のスピーチ」。

 良かった…、けど…、いまいち盛り上がりに欠ける感じで当初の期待ほどではなかった、というのが正直な感想。期待が大きすぎたのかな。なので、☆☆☆☆。
 確かに史実に基づいた映画であり、登場人物で存命の人間も多いだろうから、あまり変な脚色もできないだろうが、ハリウッド映画とは違うテイストを感じ、良くも悪くもこれぞイギリス映画なのだろうと思う。

 この映画でアカデミー主演男優賞を受賞したコリン・ファースは確かに素晴らしい。吃音に悩み不本意なまま王位の継承を受けることになる男の不安と苦悩を見事に演じている。
 その妻エリザベスを演じるヘレナ・ボナム・カーターもなかなか良かった。可愛らしくも聡明な王妃(もちろん途中まではヨーク公妃だが)の健気さがよく伝わってきた。
 そして、言語聴覚士ライオネル・ローグを演じたジェフリー・ラッシュ。どうにもパーレーツ・オブ・カリビアンの海賊役の印象が強いのだけれど、それでも助演男優賞取ってもおかしくなかったのではないかと思わせる好演である。

 それから、作品の内容には関係ないけど、エンドロールでキャスト全員が流れる部分、主役でジョージ6世を演じたコリン・ファースがトップなのはもちろんであるが、それに続くのが、その娘エリザベス(現女王・エリザベス2世)を演じたフレヤ・ウィルソンというのが、いかにもイギリス的で面白かった。やはりエンドロールは最後まで観るべし、だね。

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