東電の節電要請ではなく、妻の要請で休みを取ったので、映画でも観ようと思って自転車飛ばしてシネマイクスピアリに行ったら、平日の午前中なのにチケット売場が「やたら混んでる。
何かイベントでもあるのかなと思ったら、今日は7月1日で「映画の日」だった。一律1,000円で観られるという訳で、いつもより混んでいたのか。平日初回上映1,300円で観ようと思って行ったので、更に300円も安くなったラッキー。浮いたお金でアイスコーヒーが飲めるぞ。
列に並んで買ったチケットは、SUPER 8の字幕版。吹替版も平行してやってたけど、どうも吹替版は好きになれないのだ。
それはさておき、スティーブン・スピルバーグ製作、J・J・エイブラムス脚本・監督というこの作品、エイブラムスが敬愛するスピルバーグに捧げるオマージュという趣で、21世紀版のE.T.と言っても過言ではない。子ども達の助けを借りて軍の追跡から逃れて素直に故郷の星に帰れたのが1982年のE.T.だったとしたら、運悪く軍に捉えられて人間を憎むようになったのが、このSUPER 8の宇宙人だという訳だ。
しかしそこはエイブラムス、スピルバーグのテイストを損なう訳にはいかないので、底本のE.T.と同様に、最後はハッピーエンドで終わらせる。しかもそこに、スタンド・バイ・ミーとか未知との遭遇とかのスピルバーグ映画のテイストもしっかり織り込んでくれているのだ。スピルバーグ映画好きにはたまらないね。
そしてジョー役のJoel Courtneyとアリス役のElle Fanningを始めとする子役達がなかなかいい。特にElle Fanningの女の子から大人へと変わっていく年頃の可愛さとそこはかとない色気がたまらない。
今年の最高傑作とは言えないけど、二人の映画好きが作った映画好きのための楽しめる映画であることは間違いない。