スマホ充電スタンド

butterfly表 ちょっと前の話になるが、6月にスマホを機種変更した。
 新しい機種は、htc j butterfly(auの型番ではHTL21)。
 その時点ではhtc j oneが最新機種だったのだが、ひとつ前のモデルであるbutterflyも割と評価の高かった機種で、価格も新モデルが出て下がっていたのでお買い得感があったし、ケースなどのアクセサリも既に揃っていたので、ショップに行く前からこれに決めていた。
 前の機種(REGZA PHONE(IS04))より画面が大きくなった(5.0インチ)反面薄くなり、Androidのバージョンも4.1になって、IS04のもっさり感からすると嘘のようにさくさく動く。
 バッテリ保ちも良くなって、それまでは毎日充電が必須(時には半日も保たないことも)だったったのだが、こいつは下手するとまる2日も保つようになった。これは嬉しい。

 しかし、購入後にネットでいろいろ調べていると、気になる点が出てきた。
 このbutterfly、防水対応なのは良いのだが、USB端子のキャップがちょっと固く、充電を繰り返しているうちに、キャップが取れてしまうことがあるというのだ。
 確かに、マイクロUSBの端子を覆うキャップはプラスチック製で小さく、開閉を繰り返すといつか折れてしまいそうだ。
 充電が2日に1回で済むとはいえ、なるべく開けずに充電したい。充電できるクレイドルみたいなものはないのかと探してみたら、ちゃんと純正オプションで卓上ホルダが出ているではないか。
携帯ホルダ
 ところが、このHTL21PUA、4月に発売されたばかりだというのに供給量が少なかったのか、auのサイトでは早くも「在庫なし」になっていて、追加の予定は未定みたい。
 それなら、オークションにでも出ていないかと思って調べてみたら、これが定価2520円のところ5,000円以上の値がついている。さすがに5,000円も出す気はないな。

 どうしようかと悩んでいたところで目に留まったのが、週間アスキーPLUSのこの記事。
「HTC J Butterflyの充電スタンドを500円で作ってみた:週間リスキー(写真追加)」
 なるほど、自作できるのですね。
 しかも材料費あまりかけずに。
 それならやってみましょう!。

携帯スタンド ということで、100均ショップに行って、汎用の携帯電話スタンド買ってきた。
 butterfly裏面にある充電用端子の位置を確認してマーキングするのに、携帯を置く部分が透明なのが重要。
 butterflyを載せて、裏側から確認して、3つある端子の両端の位置を正確にマーキングする。
 端子の直径は1mmほどしかないので、ちょっとでもずれると充電できなくなるから、慎重にやる必要がある。
 ここ、結構大事。

 続いて、マーキングした位置に穴を開ける。
 今回は、通電用の端子に0.5mmの太さのピアノ線を使うことにしたので、まずはガスコンロで針を熱してマーキングした位置にガイド用の穴を開け、更にピアノ線をガスコンロで熱して、穴をちょうどいい大きさにひろげておく。

穴を開けるピアノ線を曲げ加工
穴開け通電用端子

 順番は、穴を開ける前でも後でもいいのだが、今度はピアノ線を加工。
 ピアノ線にしたのは、電導性があって、バネのように適度にしなる金属のピンとして使えるもので、入手が簡単で、加工も比較的容易なものに何があるかを考えた時、頭に浮かんだのがこれだったから。1mの長さで150円ほど。
 これを、写真のように設計図どおりに曲げてから端で切断し、接点側の端はダイヤモンドヤスリで丸く削っておく。こうしないと、Butterflyの裏側に傷がついてしまうから、要注意。

USBコネクター 次は、micro USBのメス側コネクターの用意。
 前述の週アスの記事では、サンハヤトの『CK-37』という変換基板が使われているが、そんなものは簡単には手に入らないし、通販で買えたとしても送料の方が高くつきそうなので、100均ショップでmicro USBのメス側コネクターが使われている充電変換用のコードを買ってきた。
 これのコード部分を、反対側の端子のところで切断。

ピアノ線の端子をハンダづけ 続いて、ピアノ線で作った通電用端子をハンダづけ。
 コードの黒被覆をはぐと、赤い被覆の線と白い被覆の線が現れるので、それぞれの被覆を適当な長さ(1cm程度)はがして、ピアノ線の端子の接点側ではない方にハンダづけする。
 この時、赤い被覆の線はプラス側、白い被覆の線はマイナス側のはずなので、あとから間違わないようにプラス側を赤いビニールテープで、マイナス側はそれ以外の色のビニールテープでカバーしておく。

 これができたら、ピアノ線の端子を携帯電話スタンドに接着する。
 接点部分を開けた穴から出し、端子のストレート部分をグルーガン(ホットボンド)で固定する。
 この時、プラスとマイナスの位置を取り違えないように注意すること。表側から見て右がマイナス。これを間違えると、大変なことになる。
 両方固定できたら、とりあえず完成。

とりあえず完成

 とりあえず完成しても、うまく充電できるとは限らないのが世の常。
 接点が小さいので、厳密な位置あわせが要求されるため、butterfly側の接点の幅を定規で正確に測って、それに端子側が合うようにペンチで微妙な修正を加える必要がある。
 端子のでっぱり具合も、できればグルーガンで固定する前に調整しておくといい。

 こうした微調整を加えて、なんとか使えるようになったけど、それでも充電ランプが点灯するまで位置あわせするのは、毎回ちょっと苦労する。
 手動でちょっとずつずらしながら、ちょうどいい位置を探してやらなければならないが、何回かやっていると、だいたいの勘所がわかってくるので、焦らず気長にやるしかない。

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