大型で強い台風24号が九州に接近しつつあった9月29日(土)、「まるわかり! 西郷どん パート2」と題する講演会を、私が会長を務める「宮崎図書館研究会」と「日本親子読書センター九州支部」との共催で、南九州大学3201講義室で開催しました。
「宮崎図書館研究会」は、図書館司書の資格を持つ者を中心に、県内の図書館振興に関心のある有志で組織している団体で、活動の一環として、勉強会や講演会を行うこととしており、今回もそのうちのひとつでした。
講師は、鹿児島のまち歩きの達人、東川隆太郎さん。
NPO法人まちづくりフォーラムかごしま探検の会の代表理事で、NHKの「ブラタモリ」に出演したり、大河ドラマ「西郷どん」では、資料調査協力を務められています。
今回の講演では、その「西郷どん」をテーマに、明治維新をとりまく鹿児島出身の偉人達の人物像、「西郷どん」ロケ裏話、西南戦争と宮崎などについて、2時間余りお話いただきました。
東川さんによると、西郷隆盛という人物は、
1. 自ら決めて自分で動く人
2. でも、ひとの意見も聞く人
3. 「お金」や「地位」にこだわらない
明治政府になって、今のお金で3億円/年の給料を貰っていたはずだが、生活は質素。しかし、犬にだけは金をかけていて、最大20頭飼っていた。
4. 体調があまりよくない
温泉によく行っている(白鳥温泉や吉田温泉など)。
太りすぎで、右手が上に上がらなかったので、刀を振り回すイメージが無く、示現流はできない。
陰嚢肥大で、馬には乗れず、移動は徒歩かかごだった。
太りすぎで、右手が上に上がらなかったので、刀を振り回すイメージが無く、示現流はできない。
陰嚢肥大で、馬には乗れず、移動は徒歩かかごだった。
5. 功績は、江戸城無血開城、廃藩置県、留守政府を守ったこと。
だったらしいです。
天候が心配される中でしたが、60名以上の参加をいただいた講演会は、東川さんの軽妙な語り口で、2時間半があっという間に過ぎました。
大河ドラマの「西郷どん」は、これから終盤へ向けて西南戦争に突入し、宮崎もその舞台のひとつとなりますが、地域の経済に与えた影響が大きく、西郷の生涯で西南戦争だけは評価できないと、東川さんは話されていました。
ドラマの中で、西南戦争と宮崎がどのように描かれるのか、今から興味深いです。