今回の通勤電車内読書は、岩崎夏海著「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)。いつの間にかベストセラーとなっている「もしドラ」を、ようやく読んだ。
基本的にビジネス書なんて全く読まないから、「ドラッカー」って名前を知ったのは、やはり本書が出版されてからかな。ほぼ日のサイトでもドラッカーの翻訳者である上田惇生氏と糸井さんの対談が掲載されてたりしたからね。
その対談読んで面白そうだったけど、いきなりドラッカーの著作には行かずに、既に話題になっていた本書をカーリルで探して、浦安市立図書館の蔵書に予約をかけたのだった。でも、同じように話題の書に飛びつこうとしてた人がかなり多かったらしく、その時点で予約待機が数百人という状況だったので、気長に待つしかないと構えていて、ようやく順番が回ってきたという次第。
で、読んでみて、脱帽しました。ドラッカーの「マネジメント」のエッセンスがよくまとめられている(と思う。だって、「マネジメント」読んでないから)。経営学をありきたりの企業ではなく高校の野球部にあてはめて、それを実践するのがマネージャーの女子高校生という設定が全て。その発想で既に勝ちが決まったようなもの。身近でわかりやすく、面白くならない訳がない。
個人的には、主人公のみなみちゃんがやったことって、今までのいろんな仕事やプロジェクトの中で、自分がやってきたことと共通する部分が多いなと思った。
ちょっと前に関わっていた「みやざきの自然」のプロジェクトも、専門家と専門家の通訳、つまりマネージャー役をやったようなものだったし。
だから、改めて目から鱗みたいな感じはないのだけれど、これ読んだら、一度ドラッカーの「マネジメント」をエッセンシャル版でもいいから読んでみようかなという気になるよね。組織経営の理論だから、企業でなくてもいろんなケースに当てはめられるし。
娘が関わっている新体操の世界の皆さんは、是非一度お読みになったらよろしいのではないか、いや、絶対に読め!と強く思う。さすれば生徒達の苦労はもう少し減らせるのではないかな。
と言う訳で、評価は☆☆☆☆☆。