
8月8日(金)、NHK総合で平日の午後に放映されている長時間ニュース番組「午後LIVE ニュースーン」のディレクターさんから、
「9月上旬に番組内の特集枠で『冷や汁』をテーマにできないか検討中で、レシピのご紹介や、冷や汁そのものについてなどVTR出演の可能性も含めて相談したい」
とのメールをいただきました。
二つ返事でお引き受けして、8月10日(日)にまずは電話で打ち合わせし、8月13日(水)にKandaクラウドで8月29日(金)のイベントの打ち合わせも兼ねてディレクターさんと面談して、詳細を詰めていきました。
放映は、9月10日(水)の17時40分頃からで決定。
それに向けて、諸々準備を進めて行くことになりました。
渋谷キッチンスタジオで事前撮影

8月27日(水)の午後には、ディレクターさんが用意していただいた渋谷キッチンスタジオで、本格的な作り方の冷や汁、本格的な味に近いけど比較的簡単に作れる冷や汁、それを更にアレンジした赤と白の冷や汁の4種類の冷や汁を作り、その制作過程と完成した冷や汁の撮影が行われました。
本格的な冷や汁は、いりこ(煮干し)の頭とわたを取り除いてフライパンで軽く焼いてからすり鉢で擂り、白胡麻を加えて更に擂り、麦味噌を加えて混ぜ合わせた後、アルミホイルに薄くのばしてオーブントースターで軽く焦げ目がつくまで焼き、冷水で伸ばし、水切りしてほぐした木綿豆腐、輪切りのきゅうり、刻んだ大葉とみょうがを加えるというもの。
比較的簡単な作り方は、すり鉢で擂る工程を省いて、いりこだしのだしパックとすりごまを使うというもの。以降の工程は、本格的な作り方と同じ。

その同じ素をつかって、無調整の豆乳で溶いた「白の冷や汁」と、無塩のトマトジュースで溶いた「赤の冷や汁」という進化版も作りました。
8月29日(金)冷や汁イベントの撮影

8月29日(金)には、神田錦町のKandaクラウド(GENERYS共創リアル拠点)で折良く「シン・ジェネリス#20『2025年 新シリーズ!ご当地FOOD★NIGHT 2 残暑を乗り切る!スタミナ野菜 ~コラボ with 宮崎県~』」というイベントが行われ、私が「あなたの知らない冷や汁の世界」というプレゼンを行い、ノーマル、赤、白の3種の冷や汁を試食していただくことになっていたので、「午後LIVE ニュースーン」の取材陣も準備から張り付きで撮影。
その模様は、前回このブログで報告したとおりです。
9月10日(水)番組放映

そして、放映予定日の9月10日(水)。
17時34分から、「ひそかにブレイク!ローカルフードひや汁」と題した特集が放映されました。
冒頭は、全国チェーンのごはん処「大戸屋」の冷や汁や、東京の高齢者施設で供される冷や汁、東新宿のサンラサーのスパイス冷や汁(ビアンコ)が紹介され、ローカルフードの冷や汁が全国区としてブレイクしつつある現状がリポートされました。

番組中で紹介された「これまでに夏バテを経験したことがありますか?」という調査で、宮崎県が最下位で、その理由の一つが冷や汁というのは私も知りませんでした。
なかなか興味深い調査結果でした。

そして、私の出番。
しっかり、「冷や汁エバンジェリスト」として紹介いただきました。

続いて、渋谷のキッチンスタジオで作った冷や汁の紹介。
政局の関係で予定の時間より短めの編成になってしまったので、本格的な作り方は端折られてしまいましたが、だしパックとすりごまを使った簡単な作り方が紹介されました。

野菜刻んでいる様子が紹介されましたが、頭頂部が薄くなってきているのがばればれ。

白の冷や汁と赤の冷や汁を作る様子も紹介されました。

ノーマルの冷や汁、白と赤の冷や汁は、番組中にスタジオの出演者の試食が行われ、番組のWebサイトでレシピが紹介されています。
・基本冷や汁のレシピ
・白の冷や汁のレシピ
・赤の冷や汁のレシピ
(※2025年10月1日からNHKのインターネットサービスの変更によりリンク切れの可能性あり)
今回の番組、冷や汁の魅力がよく伝わる内容で、冷や汁の世界を広げるお手伝いができたことは、冷や汁エバンジェリストとして嬉しく思います。
番組を観ていただいた友人・知人達からも、概ね好評な感想をいただけたので、その点も良かったなと思う次第です。
今後とも、冷や汁を世界に通用する日本の国民料理に育てるために、地道に努力を続けて行く所存です。