2022年最初の読書録は、昨年末から年明けにかけて全7巻を読んだ『僕はコーヒーがのめない』(福田幸江原作・吉城モカ作画・川島吉彰監修、小学館ビッグコミックス)。
第1巻の初版が2014年7月ということもあって、全巻をコミック版で揃えることができず、5巻までコミック版を中古で買って、6巻と7巻はkindle版になりました。
7年も前のマンガを何故今頃?とお思いになるかも知れませんが、職場で飲むコーヒーのドリップパックをAmazonで検索していた時に、候補の下の方にふと出て来て興味を持ったからなのでした。
何しろ2017年には、神戸のUCCアカデミーまで行ってコーヒーの基礎を勉強してきたくらいのコーヒー好きでもありますし、フードアナリストとしても知識のアップデートが必要なので、とりあえず読んでみようとポチった次第。
本作を監修している川島良彰氏は、コーヒーハンターとして世界50カ国以上のコーヒー農園を渡り歩くコーヒー豆の専門家であり、その知見が本作にも反映されているので、現代のコーヒー事情をよくざっくりと理解する入門書として良くできているなと思います。
豆の焙煎、淹れ方、淹れるための様々な道具とその特性などなどはもちろんのこと、コーヒーの木に花が咲き、実が付いて、それがコーヒー豆となって出荷されるまでのプロセス、コーヒー農園や産出国の事情、フェアトレード、エシカル消費などにも触れられているので、シリーズ7冊読了したら、それなりにコーヒー通になるのは間違いありません。
コーヒー好きな人にもそうでない人にも、楽しんで読んでいただけるマンガです。☆☆☆☆